生存自活、しませんかー元幹部自衛官が、命を守り、生き残る術をお教えします!

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災害の知識 生存自活の原則

室内で死なないで!

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こんにちは!小野智行です!

以前、『携行品』、『非常持ち出し袋』、『備蓄品』に関してお話をいたしました。

タイトルからも分かりますように、

『耐震グッズ』に関してお話したいと思います!

まず、本日は耐震の重要性に関してお話していきたいと思います!

具体的な部屋を安全にする方法は次回お話いたします。

以前、『生き延びる』や『生活を取り戻す』、よりも『命を守る』ということを優先すべきだとお話いたしました。

どんなに入念に備えたとしても、生きていなければ使うことはできません!

では、命を守る備えはいったい何から手を付けたらいいのでしょうか?

私は備え家を安全にすることから始まると考えています!

その根拠となるような情報として阪神淡路大震災の事例が挙げられます。

阪神淡路の際に86.6%と大半の方が自宅で亡くなられました。
神戸市内の死者の死亡原因では83.3%の方が建物の倒壊や家具の転倒が原因でした。

次に多い死因は火事による「焼死」で12.2%だったそうです。

ですが、火災による死亡も、もし安全な家が普及していれば防ぎえた死ではなかったかと考えています。

もし今、あなたの目の前で火が燃えていたら逃げることは容易でしょう。
人が歩く速度よりも火の燃え広がる速度が速いというのは多くの場合はあり得ません。

何らかの逃げられない理由があったのです。
一酸化炭素中毒などもあるでしょうが、多くは何かが障害になり避難ができなかったのでしょう。

もし、何かの下敷きや障害が発生していなかったら火災から逃げられていた事例も多くあったでしょう。

そういった事例を含めると、大半は家が倒壊または家具の転倒による死だったのではないかと考えます。

家を安全にするというのは非常に重要なのです。

また今回のお話、実は高層ビル、高層マンションに住んでいる、もしくは働いている方には特に強調したい内容です。

「うちは耐震設計で、ダンパーってのも入ってるらしいし」って思った方。

長周期地震動ってご存じですか?

建物は倒れなくても、共振の作用で非常に大きく揺れてしまう作用のことを言います。

東日本大震災では、震源から400km弱も離れた東京都内で長周期地震動を観測し、新宿センタービルなどの超高層ビルが最長13分間、最大1.08 mほど揺れていたそうです。

さらに震源から約800 kmも離れた大阪府でも、長周期震動によりエレベータ停止による閉じ込め事故が起きたり、内装材や防火扉が破損するなどの被害が出たそうです。

皆さんももし自分の今いる部屋が1.08mもの幅で13分も揺れ続けることを想像してください。
冷蔵庫やデスク、書類棚が倒れるどころか、吹っ飛んでくるわけです。

ぞっとしますよね?
大けがは免れないでしょう。

長周期振動は海溝型地震で特に発生しやすいそうです。

「南海トラフ地震がおきたら真っ先に高いビルに避難だ!」

と考えられている方がいれば、
決して高いところが安全とは限らない。ということを認識していただければと思います。

本日は以上です!

本日は耐震のお話をいたしました。

家の中を安全にする重要性はお分かりいただけたでしょうか?

もちろん家の中を安全にするのは、非常に重要です。

しかしいくら、家具を固定しても家がつぶれてしまっては意味がありません。

家の耐震化、耐災害化させることも同様に重要だと考えています!

本日は防災グッズの流れで、耐震グッズの説明をいたしましたが、

次回以降、耐震化、耐災害化に関してお話いたします!

読んでいただきありがとうございました!

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