前回解説いたしましたが、私が考える理想的なアウトドアナイフの条件は
- 使いやすさ
- 汎用性
- メンテナンスの容易さ
- 耐久性
- 価格
この5点のバランスがいいことです。
さらに、価格以外の条件を満たすためのナイフの形状として
- ユーティリティポイント (次点でドロップポイント)
- セイバーグラインド (次点でコンベックスグラインド)
- フルタング
- ステンレススチール (人により炭素鋼)
- 刃体長 8~10㎝
- 刃厚 3.2~5㎜
- ラバーハンドル (次点でその他樹脂系)
- できるだけ安価・入手容易
ということを解説いたしました。
ですが、今までナイフを持ったことのない方が、そんなナイフを探して自分で選ぶのは大変ですよね?
そこで、今回は私がおすすめするナイフをご紹介いたします!
必要最低限『生き延びる』為の一本を探している方は是非ご覧ください!
目 次
モーラ・ナイフ社 Morakniv Companion Heavy
Morakniv-Companion-Heavy-Orange
はい。
アウトドアナイフのおすすめとかで検索すると、だいたいどこのページでも紹介しているナイフです!
ド定番です。
正直様々なメーカーの製品を解説することも考えましたが、私のコンセプトにここまでしっかり合うメーカーも無いので、本日はモーラ・ナイフ社の製品とバリエーションのみ解説いたします!
まず、基本的なスペックですが、だいたい下の通りです。
- ステンレススチール
- セイバーグラインド
- ユーティリティポイント
- ステンレススチール
- 刃体長 10.9㎝
- 刃厚 3.2㎜
- ラバーハンドル
- 非常に安価(現在Amazonで2860円)
- 使いやすい(重心が人差し指の位置にある)
このように、私が思う理想のナイフの条件を満たしているのです。
唯一残念なのはフルタング(ブレードがハンドルの末端まで通っているもの)ではない、ということくらいでしょうか。
何より素晴らしいのは、
安い!(Amazonで¥2860)
ブッシュクラフトのように山などで様々な用途で使うことを想定すると、高いナイフというのはうかつに使えません。
5万円くらい出して買ったナイフを刃こぼれさせでもしたらしばらく立ち直れません。
安い・入手容易というのも非常に重要なスペックなのです。
持論ですが、実際使うものだからこそ、変にこだわりすぎるのではなく最低限の所用を満たせるスペックのものを持ち、いざという時の為に予備として同じものを携行するくらいのほうが良いと考えています。
私が自衛隊の演習に行くときは予備のチープカシオの腕時計や、ポンチョなどを携行し、助けられた経験も何度もありました。
不測自体が深刻な状況ほど、バックアップは重要なのです!
一応このナイフに関しても、山に入る時は複数持っていくようにしています。
話はそれましたが、実はモーラ・ナイフ社の製品は複数の種類が出ています。
Amazonで検索すると、材質や形状、カラーバリエーションなどで複数の種類引っかかることでしょう。
その為、その他のバリエーションに関しても解説をいたします。
まず、材質が異なるバリエーションがあります。
炭素鋼バージョン
実は材質はステンレス以外にカーボンスチール(炭素鋼)のものが販売しています。
だいたい値段(¥2860)、形状もカラーバリエーションも同じで、材質がステンレスかカーボンスチールで選べるようなバリエーションです。
以前紹介いたしましたが、初心者向けにはメンテナンスの容易性からステンレスをお勧めいたしましたが、切れ味はそこまで期待できません。
対して、炭素鋼は切れ味の良い刃がつきやすいですが、錆に弱いです。とはいえ、メンテナンスできれば非常に使えます。
さらに、1095規格ならチャート、石英のような石と打ち合わせることで火花を散らせる特性があります。
また、モーラナイフの炭素鋼の材質に関して、以前聞いたことがあるのですが、YouTube等でモーラ・ナイフ社の役員の方のコメント等からどうもアメリカ規格でいう1095高炭素鋼に相当する材質だそうです。
つまり、簡単に言うと、「結構丈夫な、いい材質使っているみたいで、たぶん火打石としても使えそう。」って感じです。
カーボンスチールのモーラ・ナイフはすでに持っているので、そのうち実験してみようと思います!
続いて、目的に応じて形状が異なるバージョンも販売されています。
Mora knife Bushcraft Survival Black
knife-Bushcraft-Survival-Black
これは名前の通りブッシュクラフトを想定して販売しているバージョンです。
違いとしては、
- 炭素鋼を防錆加工としてブラックコーティングされている
- シース(柄)にメタルマッチとダイヤモンドシャープナーがついている
- シースに水抜き穴があり錆びにくい
- 柄の形状が異なる(重心的に細かい木の加工等に有利?)
- 少しだけ長い(スペック上は同じなのに)
- 値段(現在Amazonで¥8800)
このように様々な点でブッシュクラフトを想定して変更されているバージョンです。
特にメタルマッチとダイヤモンドシャープナーがシース(柄)についていることで、失くすことなく必要に応じてメンテナンスや火おこしができるようになっている点が素晴らしいです。
若干Heavy Duty(¥2860)と比較すると高く感じるものの、正直このスペックで一万円を切るというのはかなり安いのです。
ちょっとでも余裕があるのなら結構おすすめです。
あとは、Mora knife Companion(現在Amazonで¥2090)というものもありますが、これは刃厚が2.5㎜のラインナップで、 Mora knife Companion heavyと比較すると耐久性が劣ってしまいます。
調理やロープを切る、釣りなどの用途なら使用できるがブッシュクラフト向きではありません。
注意です!
いかがでしたでしょうか?
今回は『災害時に行き延びるのために理想的なナイフ』として、モーラ・ナイフ社のナイフのみをご紹介いたしました!
まとめますと、
- ステンレススチール
- セイバーグラインド
- ユーティリティポイント
- ステンレススチール
- 刃体長 10.9㎝
- 刃厚 3.2㎜
- ラバーハンドル
- 非常に安価(現在Amazonで2860円)
- 使いやすい(重心が人差し指の位置にある)
というスペックのMorakniv Companion Heavy(ステンレス)とおそらく1095高炭素鋼を使っているカーボンスチールバージョン、そしてブッシュクラフト上位版であるMora knife Bushcraft Survival Blackという製品をご紹介いたしました!
しかし!ナイフを購入して満足してしまってはいけません。
おすすめのナイフは紹介いたしましたが、安全な取り扱いやメンテナンスを覚えない限り、危険物か錆びた棒にくらいにしかならないのです!