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生存自活の原則

雨は兵士を強くする?

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雨は兵士を強くする

これは私が自衛官の幹部教育を受けている時に、教官から何度となく聞かされていた言葉です。

結論を先にお話すると、野外で雨に打たれると、おそらく精神と体力が鍛えられます。

裏を返せば、雨に打たれることで確実に体力と精神をめちゃくちゃ消耗します。

もし、わざと悲惨な目に遭って、体力と精神力を鍛えたいという方がいればこの記事を読まなくていいでしょう。

しかし、そうでなければ、少しでも確実に生き延びたいと望むならば、

是非ともこの記事を読んで、雨の及ぼすデメリットと雨で消耗しない方法を学んでいただければと思います。

雨が及ぼすデメリット

photo of body of water and droplets

まずは、雨が及ぼすデメリットに関して簡単にご紹介いたしましょう。

  • 低体温症
  • 免疫の低下
  • 服ずれ、マメ
  • 装備が水を吸う
  • 体力、精神の消耗

ざっと思いつくのは上の5項目でしょうか。

低体温症や、免疫の低下は想像がしやすいと思います。

水は空気の25倍、温度を奪う能力があります。

服にしみ込んだ雨は、急速に体温を奪いますので、体温が低下、免疫も弱まってしまいます。

服ずれ、マメも行動ができなくなるので非常に厄介です。

水を吸った衣類は皮膚に張り付き、乾燥しているときよりも摩擦が強く働くことがあります。

長時間水分にさらされた皮膚は水を吸い、膨張したり刺激に過敏になってしまいます。

そうした時に発生するのが服ずれ、特に股ずれや足のマメなのです。

そして、雨は服だけでなく荷物にも浸み込んでいきます。

特に悲惨なのは寝具や予備の服でしょう。

どちらも大量の水を吸うので、どんどん荷物は重くなっていきます。

やっと屋根のある所へ移動し、寝具や予備の服を使おうとしても、びしょびしょで使い物にならなくなってしまいます。

そして、それらによって体力と精神を消耗してしまいます。

雨は兵士を強くする。

この言葉が指し示すのは、雨がいかに体力と精神を削り、兵士を追い込むかということです。

一流の自衛官ほど、決して雨に濡れないように、かつ汗をかかないように工夫をします。

ぜひとも、雨に濡れない方法を知っていただければと思います。

自衛官は傘を使わない!

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そもそも、自衛隊員では傘を差しません。

というか、たぶん世界中の軍人は傘を差さないはずです。

私はそう聞きました。

これは、別にわざと雨に当たって強くなろうとしているわけではありません。

端的にいうと、傘をさすと片手がふさがってしまうから使わないのです。

普段、日本で一番よく使われている雨具といえば、傘だと思います。

手軽ですし、いちいち脱いだり着たりする必要性がありませんので。

しかし、災害時の雨具として考えたときに、傘は有用でしょうか?

傘は、メリットも多いですが、以下のようなデメリットが存在します。

  • 片手がふさがる(安全に避難できない)
  • 完全に雨を防ぐことができない(多少は濡れる)
  • 風に弱い
  • 壊れやすい
  • 広げるとスペースを取る

確かに普段使う分にはいいでしょう。

ですが、台風の中避難しなければいけないとき、あなたは傘を使うでしょうか?

傘は便利ですが、有事の雨具としては不十分なのです。

また、傘を使わないことで、自衛隊や世界中の軍人さんが雨を軽視しているかといえば、そんなことはありません。

みんな、違う方法で雨を防ぐ方法を研究しているのです!

特に雨が多い日本の、雨が頻繁に降る山で訓練する自衛隊は特にその研究を怠りません。

本日ご紹介するのは一部ではありますが、
特に簡単で重要な雨対策を5つ紹介いたします。

ぜひご覧ください!

雨を防ぐ方法

kid wearing green jacket mini figure beside glass window

まず、防雨対策は2重以上で行うのがセオリーです。

どんな撥水素材も長時間水に浸かり続ければ浸水します。

穴が空いて浸水することもあります。

ですが、2重構造ならば多くの場合浸水を防ぐことができます。

今回は雨を防ぐ具体例を5つご紹介いたします!

  • レインウェア
  • ポンチョ
  • 防水ブーツ
  • 脚絆
  • ビニール袋

全身の

レインウェアの特徴は以下の通りです。

  • 手がふさがらない
  • 全身が濡れない
  • 風に強い

災害時の雨具としては、最適です。

ポンチョの特徴は以下の通りです。

  • 手がふさがらない
  • 上から被れる
  • 通気性が高い

手がふさがらないのはレインウェアと同様ですが、全身を2重で防雨対策するのに有効です。

ただ、風には弱いので注意が必要です。

防水のブーツの特徴は以下の2つです。

  • 靴の中に雨が入りにくい
  • 湿気が溜まりにくい

足は大量の汗をかきますので、防水透湿素材がベストです。

脚絆の特徴は以下の2つです。

  • 裾から雨が入らない
  • ヒルや虫対策になる

雨は基本的に靴とズボンの間から入ってきますし、雨は地面で跳ね返って濡れるパターンが多いです。

その為ズボンと靴の間を覆ってしまえる脚絆は、是非とも準備したほうがいいでしょう。

ビニール袋は主にカバンの中の防水処置に使用します。

リュックの中に45Lのポリエチレン袋を二重で防水処置をするのがベストです。

着替えはジップロックで防水処置をしておくとベストです。
圧縮できるので、荷物を小さくすることができます。

まとめ

雨の及ぼすデメリットと雨で消耗しない方法 お分かりいただけたでしょうか?

雨の及ぼすデメリット

  • 低体温症
  • 免疫の低下
  • 服ずれ、マメ
  • 装備が水を吸う
  • 体力、精神の消耗

雨で消耗しない方法

  • レインウェア
  • ポンチョ
  • 防水ブーツ
  • 脚絆
  • ビニール袋

お分かりいただけたでしょうか?

是非ともご参考にください!

ありがとうございました!

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