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命を守る装備

ベストな『ロープ、ひも類』の種類と数量

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前回『ロープやひも類』に関して特徴や材質に関してお話いたしました。

強度に優れるナイロン劣化に強いポリエステル柔らかく作業性のいい綿耐熱性があり火口に適した麻といった違いがあることがお分かりいただけたと思います。

本日は是非とも備えたいおすすめの『ロープ、ひも類』を2種類お伝えします。

また、森等で『一人で生存自活する』場合の最低限用意したほうがいい、長さと本数も目安としてお伝えいたします。

状況によって必要な長さ、本数には違いがあるので、あくまで『最低限の目安』ですが、参考になればと思います。

おすすめの『ロープ、ひも類』

おすすめのロープとひも、それぞれ1種類ずつご紹介したいと思います!

では、まずはおすすめのロープからご紹介いたしましょう。

私がおすすめしたいロープは『ウェビングテープ(チューブラーウェビング)』です!

ベストなロープ チューブラーウェビング

チューブラーウェビングとは100%ナイロン製の平たいロープのことです。

このロープの特徴は非常に強度に優れ、軽くて、平たいことです。

汎用的なロープ素材の中で最も強度があるナイロンを使用していることから、このロープも非常に強度に優れています。

上の幅25㎜のチューブラーウェビングでも、なんと40kN/3990㎏の強度を誇ります。

その為、このロープであれば人や物を吊ったりするのは十分行えるでしょう。

しかし、それだけすごい強度にも関わらず、重さは1m当たり35gです。

更に、平たいというのも大きな利点があります。

まず、持ち運ぶ際には非常にコンパクトに収納できるということです!

断面が丸いロープよりも、平たいロープの方がロープ同士の隙間が発生しにくく、巻き方さえ気にすれば、絡まってすぐ使えないなんてこともありません。

非常に携行性に優れているのです。

アクション, エアーレスキュー, エマージェンシー

また、平たいことの何よりの利点なのですが、くくった対象に食い込むことが少ないことです。

例えば、人を支えられる強度のひもやワイヤーというのもたくさん存在しますが、木に巻いたり、人を引き上げたり吊るのには適していません。

何故なら、ひもやロープ、ワイヤーが食い込んで非常に痛いからです。

私が自衛官時代もレンジャー課程の『特殊卸下』といったロープで降りる課目がありましたが、正直いってロープが食い込んで非常に痛いです。

しっかりしたロープで2本で分散させているのにも関わらず、頭の中は怖いというより痛いという気持ちしかありませんでした。

そういった経験からも、体や木を傷つけないために、チューブラーウェビングのような平たいロープを断然おすすめいたします。

備えるのならば、最低限必要なのは、

4.5m×2

それらの長さだとテント等の支点の設置が十分にできるほか、4.5mならチェストハーネス(人を吊るす支点)として使えたり、おんぶ紐のようにして救助者を搬送するのにも役立ちます。

2本あれば2本の木にそれぞれストラップとしてくくることができ、木をあまり傷つけずにタープやハンモックを装着できるでしょう。

ベストなひも  パラコード 550番 750番

パラコードはアウトドアの分野では、非常にメジャーなひもです。

その原因は米国陸軍が教範(教科書)の中で頻繁にパラコードを使用する記述をしたためアウトドアの分野で非常にメジャーな扱いになったそうです。

筒状に編み込んだポリエステルの外皮(マントル)で複数のナイロン製の芯線(カーン)を覆ったような構造をしています。

環境に対する耐性が強いポリエステルで、強度の高いナイロンを包んでいるため、非常に汎用性や強度が高いです。

中のナイロンの芯線は簡単に取り出すことができ、テント等の補修や釣り糸等として様々に活用することができます。

端末処理もライターで簡単にでき、編み方から、ねじれにも強いという特徴もあり、非常に扱いやすいです。

サバイバルで最低限必要となる量はこの程度です。

15m(50ft)×2本

タープの屋根を張るのにも使えますし、持ち運びや取り扱いやすい。

・3.5m×6本

タープのガイドライン等に使用でき、50ftのパラコードから4本とれるので扱いやすい。自在金具を付けておくと便利。

・50㎝×3本

50㎝×3本のをわっか状に結んでスリングを作っておけば、フリクションノット(実践編で紹介します)が作れて便利です。

追加で持っていくと便利な『ロープ、ひも類』

金属チェーン1mとS字フック×2個

飯盒等で炊飯するときに、チェーンだと熱を気にせず好きな高さで吊るせます。

直径1.3㎝(0.5in)の麻紐、1ロール

麻紐はほぐすと火口として使えるほか、木材と木材を結ぶのに使えます。(万が一解き忘れても自然に還る)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はおすすめしたい『ロープ、ひも類』の種類と数をご紹介いたしました。

  • チューブラーウェビング 4.5m×2本
  • パラコード 15m(50ft)×2本
  • パラコード  3.5m×6本
  • パラコード 50㎝×3本
  • 金属チェーン1mとS字フック×2個
  • 直径1.3㎝(0.5in)の麻紐、1ロール

是非とも参考に生き延びる備えを行っていただければと思います!

今回でシリーズ、『生き延びるための5つのC』に関しては終わります。

とはいえ、物を用意したからといって、決して『生き延びられる』ということではありません。

道具は扱えて初めて道具なのです!

今後、実践編として、道具の扱い方に関してもシリーズで公開していきたいと考えています!

是非とも楽しみにお待ちください!

次回からは、新しいシリーズとして『登山の3種の神器』の解説を行っていこうと思います!

ありがとうございました!

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