こんにちは!小野智行です!
前回のお話で、
生存自活とは「 想定されるリスクに対策を立案、対処すること 」であり
「リスクの割り出しが最も重要な工程」であるというお話をさせていただきました。
今回はその、災害時の「都市のリスク」に関して説明をいたします!
中央防災会議という組織はご存じでしょうか?
ニュース等でもよく耳にするこの組織は、全閣僚及び専門家たちで構成されている内閣府の組織であり、日本で最も権威のある防災組織です。
ですので、私も資料を作る際などは、ほとんど中央防災会議やそのワーキンググループの報告やデータを参考にしています。
今回、「都市でのリスク」を考えるために中央防災会議のワーキンググループの首都直下地震に関する報告を基に、都市型災害で想定されるリスクを表にしました。
首都直下の想定を参考に作ったので、地震しか想定できておらず、都市型災害のリスクが網羅されているわけではないですが、これだけでも40個ほどもあります!
予想より結構多くありませんか?
しかし、実際のリスクはさらに多いと考えられます!
例えば、「屋外転倒物、落下物」の区分の中に「①ブロック塀・自動販売機等の転倒」とありますが、一口にブロック塀・自動販売機等の転倒といっても、具体的にはそれによって圧死やけがをする場合や、崩れたブロック塀で道路がふさがることなどもあるでしょう。
具体的に考えていくと、40個のリスクも細分化され、様々なリスクが想定されます。
私がお伝えしたいのは、
都市での生存自活で想定されるリスクは膨大な数に上る!
ということです。
都市で想定すべきリスクの数は森林や無人島、砂漠での生存自活よりもはるかに多いといえます。
水や食料など「命を守るための材料」に乏しく、
人という未知の脅威もあり
リスクが膨大にある都市での生存自活。
その難しさがお分かりいただけたであろうか?
前回、生存自活には「リスクの割り出しが最も重要な工程」 であるとお話したにもかかわらず、都市でのリスクは膨大であると話をされると、
「いったいどうすればいいんだ!」
と頭を抱えた方もいるかもしれません。
ですが、心配はいりません!
実は、
これらすべてのリスクに対して、自分でゼロから考えて対策を建てる必要はないのです!
それは第1に!
生存自活には普遍的な原則があり、原則を知っていればどんなリスクにも対応しやすくなるから!
です!
原則を知っていれば、『命を守る』為の優先順位や考え方や動き方が見えてきます!
是非とも習得していただきたいと思います!
この原則に関しては次回以降でご紹介します!
そして第2に!
リスクはバラバラに存在するのではなく、特定のシナリオに沿う形で発生することが多いから!
ここでいう「シナリオ」とは、特定のリスクの発生前、発生時、発生後までを含む一連の流れのことをいいます。
シナリオを事前に物語のようにイメージすることは極めて重要なプロセスなのです!
何故なら、
1つのリスクに対してシナリオを立てると、そのシナリオには他のリスクも含まれることが多いからです。
どういうことかというと、
例えば、「ブロック塀の倒壊リスクに対するシナリオ」を考えたとすると、ブロック塀には地震によって崩れるリスクがあり、そのときに道をふさぐリスクがあり、その後で非難が困難になるリスクがあることが分かります。
かなりおおざっぱですが、このように「シナリオ」を考えると複数のリスクが含まれており、似たほかのリスクにも応用可能なことが分かるかと思います。
シナリオの作り方とその重要性については原則のお話以降に、改めてご紹介させていただきます!
本日は以上で終わらせていただきます!
都市での生存自活で想定されるリスクは膨大な数に上る !
ということと、
生存自活には普遍的な原則があり、原則を知っていればどんなリスクにも対応しやすくなる!
そして、
リスクはバラバラに存在するのではなく、特定のシナリオに沿う形で発生することが多い!
ということをお分かりいただけたと思います!
次回は本文中でも紹介いたしました、
『生存自活の原則』に関してお話をさせていただきたいと思います!
読んでいただきまして誠にありがとうございました!