こんにちは!小野智行です!
本日は、『非常持ち出し袋』に関してお話いたします。
まずは『非常持ち出し袋』に関して!
非常持ち出し袋の目的は、非常時に『避難所等へ避難』する際に持ち出すためのものです!
当然のようですが、非常持ち出し袋が使われるのは、避難所等の避難先の場所です。
中に入れる量は基本的には被災直後から救援活動の始められるまでを想定して用意するべきです。
救援開始までの時間の目安から、用意する量は3日程度分でいいでしょう。
非常持ち出し袋を考える際にポイントの1つ目は、
「被災し足場の悪い道路を徒歩で移動する」ことを考慮する必要があることです!
非常持ち出し袋を考えるといろんなものを持っていきたくなります。
お金には代えがたいアルバムなどの思い出の品、壊れやすい貴重品をいれたくなったり、避難所は寒いんじゃないかと毛布を入れたくなります。
しかし、それらは安全に避難出来て、命を守れて初めて価値のある物です!
持って歩くために『必要最小限で軽量なもの』に留めるようにしましょう!
手に持つ形状だと被災時に手が使えず、不便で危険を伴うため、リュックで用意するのが主流です。
中身を必要最低限に限定してウェストポーチやボディーバッグのような形状でもよいでしょう。
非常持ち出し袋を考える際にポイントの2つ目は、
『防災袋』と混合しない!ようにしなくてはなりません。
いきなり『防災袋』という新しいワードを出しましたが、
ここまで被災時にすぐさま持って出る(一次避難)ための『非常持ち出し袋』をお伝えしてきましたが、このほかにも収容避難場所など被災した家屋を離れ集団生活をする(二次避難)ために必要な物品を納めた『防災袋』というものもあります。
『非常持ち出し袋』は発災直後から救援活動が開始されるまで、『自分や家族の命を守る』為に用意するものであるのに対して、
『防災袋』は初期救援活動が開始された後に『家屋を離れて集団生活』する為に必要なものです。
中に入れるものも、すぐさま喫食できる非常食や応急処置に必要な医療品は必要性が減る一方で肌着など衣類や石鹸・歯ブラシセットなど携帯の便がよい日用品、アイマスクや耳栓など睡眠を補助する道具も考慮されます。
災害が落ち着いた時期に家に取りに行くことができる『防災袋』はそんなに移動間の安全性を考慮しなくても大丈夫です。
私としては正直、『防災袋』は作る余裕と災害でも被害を受けない管理場所がある方が作るべきものだと考えています。
このように『非常持ち出し袋』と『防災袋』は目的が全く異なる物なのです!
しかしながら、これらはかなりイメージが混合されることが多いです!
おそらくニュース等で見る映像から、避難所といえば、一時避難場所よりも収容避難場所のイメージが強いことに起因しているのではないかと思います。
そして、『命を守る』という考え方では、重要性が高いのが『非常持ち出し袋』だと考えていただければと思います!
非常持ち出し袋に関して目的や内容がお分かりいただけたでしょうか?
是非ともしっかりと目的にかなった『非常持ち出し袋』を作成していただければと思います!
次回は防災の備えの3つ目『家庭内備蓄』をお伝えいたします。
読んでいただきましてありがとうございました!