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生存自活の原則 生存行動

机の下に潜る!は古い?

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こんにちは!小野智行です!

今回は2017年ごろから言われ始めた、防災の新常識のご紹介です!

前回お話した家具の置き場所に関連するようなお話ですので、ぜひ覚えていってください!

「トライアングルエリア」という考え方があります。

聞いたことありませんよね?

皆さんは、学校で行なわれた避難訓練などで、「地震が起きたらまず机の下に身を隠すように」と教えられたことはないでしょうか?

しかし、近年は、「地震が起きたら机の下には決して入ってはいけない」という考え方もあるのをご存じでしょうか?

米国では、机の下に身を隠すことがリスクを高めるという考えが広まっています。

2017年のメキシコ中部地震をきっかけに広がった考え方で、建物が崩壊する際にはベッドなどの構造物のわきに柱や壁が引っかかることでできる三角形の小さな空間が最も安全だ、というものです。

建物が崩れるときは縦に垂直につぶれるのではなく、四角形が平行四辺形になり、やがて平らになるように横方向に倒れるといいます。

机は真上からの力には強いが横に押し倒される力には強くありません
なので、机の上に潜ると助からない、という意見です

この考え方はメキシコ中部地震のレスキューに携わった人が唱えたもので、家屋が倒壊した際に、机の下から助かった例がほとんどなく、「トライアングルエリア」に押し込められて助かった人はいる。」ということだそうです。

机の下か、トライアングルエリアか、
どちらが安全かということは、断定はできません。

しかし、それを応用して安全そうな空間を作り出すことは、可能です。

例えば、ベッドのわきに低くて安定した棚を置くというのはいかがでしょうか?

天井が壊れて落ちてきたり、背の高いタンスが倒れてきても低い棚にひっかかって生存空間が生じ、助かった事例もあるのです。

このように、物の置く場所によってリスクを減らし、生存空間を作り出すこともできると思います。

家庭内の防災を考えるときに、非常にハードルが高くとらえられがちです。

何故なら耐震補強などを行うと多くのお金がかかってしまうからです。

簡単に決断し、補強に踏み切ったり建て直したり、引っ越したりというのはなかなか難しいことでしょう。

ではどうしましょうか?

私は家の中に絶対安全な避難場所を作っておくのが非常に重要だと考えています。

どこか一か所、いざとなったら逃げこめる安全な場所を家の中に作っておいてください。

そうすれば、たとえ家が倒壊したとしても生存空間が保て、命だけは守ることができるでしょう。

例えば部屋の一室だけなら安全なスペースを作ることは可能ではないでしょうか?
一か所だけ潜り込める生存空間を作っておくことなら可能ではないでしょうか?

今回のトライアングルエリアという考え方は、そのために非常に有用な知識だと思います。
ぜひ、逃げ込むスペースを作る参考にしてください!

本日は以上です!

読んでいただきありがとうございました!

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