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命を守る装備

野外活動できる『靴』とは

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アウトドア, アクティビティ, クライミング

こんにちは!

私が幹部候補生時代、何度も聞いた言葉にこういうものがあります。

『歴戦の兵士も足のマメに倒れる』

すごく経験豊富で、どんなに行軍が得意な兵士でも足のマメによっては消耗をし、ケガを誘発し、結果倒れてしまう事になるという格言です。

本日は『登山の三種の神器』の二つ目!

『靴』に関してのお話です。

どんな靴を履くかによって、その日活動できるかが大きく左右されてしまいます。

誰だって靴擦れや足がマメだらけになったら歩けませんよね?

そして、ライフラインが無い、もしくは停止した環境において歩けないということは、水や食料の確保や、避難や移動ができないということにつながり、ほとんど死を示します。

本日は、安全に移動できる靴を選ぶうえで大事な要点を解説いたします!

是非とも参考にしていただけたらと思います!

歴戦の兵士も蝕む『マメ』対策

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ちょっと冒頭でお話をいたしましたが、『マメ』というのは非常に厄介な敵です。

ですが、普段、舗装された道路を歩き、乗り物に乗って移動することの多い我々にとって、足のマメというのはかなり縁遠い存在になってしまっています。

長距離のランナーや登山家ならいざ知らず、マメができるメカニズムや、マメを防ぐ方法などはあまり知らないのではないでしょうか?

まずはマメを作る原因となる、二つの大きな『敵』に関して説明をいたします。

足にとっての2つの大敵

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足にとって2つの大敵が存在いたします!

それは、『摩擦』と『水分』です!

まず、マメとは一言で言ってしまえば『表皮と真皮の間で起こる水ぶくれ』のことです。

毎日新聞HP

皮膚は強い摩擦を受けると、表皮(角質層と表皮)と真皮がずれてしまいます。

そうすると真皮から浸出液が分泌され水膨れになってしまいます。

特に、湿気や水分によって足の皮がふやけているような場合、摩擦は大きくなりますし、表皮が膨張することで真皮との間に非常にマメができやすくなってしまします。

摩擦

摩擦がマメの大きな原因であることは、先ほどの説明でお分かりいただけたでしょう。

では、どう言った靴を選べば、摩擦を減らすことができるのでしょうか?

結論として、しっかりフィットした靴を履けば防げます!

特にマメが起こりやすい状態とは、皮の薄い部分に局部的に力が加わっているような状態です。

親指、小指の周囲、人差し指の頭、親指の付け根のサイドなど、足の皮の薄い部分はに均一に靴が接する状態が好ましいです。

しかし、もっともできやすい足指部はシューズにゆとりが必要です。

その為、足の先端部を除いて足全体を包み込むようなフィット性のある靴がベストでしょう!

しかし、登山靴などで特に注意したいのが、足の甲の高さです。

偏平足が多いといわれる日本人の足に対して、海外のブランドなどは特に足の甲の高さが高すぎる場合がよくあります。

そういった場合、できるだけ試着をして合う靴を選ぶだとか、インナーソックスと厚手の靴下をはくようにして、靴の中で足がブレないようにしてやるとよいでしょう。

どうしても合わない場合は足に合ったソールに交換しましょう。

水分

また水分というのも、マメを引き起こす大きな原因になっていしまいます。

お風呂に長時間使っていると、手や足の皮が白くブヨブヨになることがあるでしょう。

そのように表皮は水分に接触し続けると水分でふやけてしまいます。

そして、真皮はそこまで水でふやけませんし、乾燥状態よりも靴や靴下との摩擦が大きくなりやすいので結果として、マメができやすくなってしまうのです。

では、どういう靴を履けばそういった事態を防げるのでしょうか?

結論、防水透湿素材でできた靴を履くのがベストです!

防水透湿素材といえば、少し高いですがゴアテックスという素材が有名です。

防水は雨や草に付いた露などが靴の中に入るのを防ぐためです。

しかし、人の足は一日にだいたいコップ一杯分の汗をかくことが知られています。

そうした汗がしっかりと発散させることができないと、どんどん靴の中で溜まってしまう事になるでしょう。

例えば、長靴などを長時間履くと、外からの水は侵入しませんが、汗が溜まり、結露することによって、足の裏はビショビショになってしまいます。

自衛隊でも、よく『塹壕足』という症状が知られています。

『塹壕足』は足の汗の処置を長時間怠るとなる症状で、足の裏が真っ白になり、足の裏に激痛が走り、最悪の場合壊死を引き起こす症状です。

こうならないためにも、優秀な隊員は足のメンテナンスを怠らないのです!

このように、防水性能だけではなく、透湿すなわち汗を発散できる靴でなければ、長期間、野外で活動ことはできないでしょう。

捻挫・怪我対策

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ここまでの記事で、マメの対策はお教えいたしました。

ついでに、もう一つ長時間野外で歩く靴で大切な条件がありますので、ご紹介いたします!

野外では舗装された道ばかりではありません!

集中力が落ちれば、それだけで怪我のリスクが増えてしまいます!

是非とも丈の高くて靴の裏が厚くて滑りにくい靴を選ぶようにしましょう!

丈の高いハイカットやブーツといった丈の高い靴は、足首を保護してくれます。

特に足首を縛って固定できるブーツは、捻挫のリスクを低くし、仮に捻挫をしても症状を和らげることができます。

また、防水という点においても、靴とズボンのすその間が空きませんので、水が靴に入るリスクは抑えることができます!

さらに、とがった石やとげ、ガラスがある場合もありますので、そこは厚く、滑りにくい靴を選ぶことで、踏み抜きや転倒を防ぐことができます。

まとめ

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本日は『安全に移動できる靴を選ぶうえで大事な要点 』として、

マメの3大要素、『摩擦』、『水分』を防げる靴の重要性を解説いたしました!

具体的には、

『摩擦』→ 足の先端部を除いて足全体を包み込むようなフィット性のある靴

『水分』→防水透湿素材でできた靴

をおすすめいたしました!

さらに、マメ以外の捻挫、怪我対策として、丈の高くて靴の裏が厚くて滑りにくい靴をおすすめいたします!

他にも実際のテクニック的なところで足を保護する方法は様々にありますが、以降、実践編でご紹介したいと思います。

自衛隊員は足のメンテナンスに非常に気を使うので是非ご期待ください!

次回は、『登山の三種の神器』の3つ目、リュックの原則を解説をいたします!

ぜひご覧ください!

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