こんにちは!智行です!
もし、災害時に、
- 水、電気を全く必要としない!
- 6か月程度、補充なしで使える!
- 匂いが少ない!
- 維持が超低コスト!
- ゴミ(汚物)も出ない!
っていうトイレがあったら、すごく助かると思いませんか?
6か月間補充なしで使い続けられるんですよ?
まさに夢のトイレですよね。
あったらいいですよね…。
…いえ、あるんです!!
結構ありますし、日本でも増えてきています!
富士山のトイレなんか、結構前からこの夢のトイレが使われていることが多いです。
欧米なんかでは、田舎なんか今でも一般家庭で、普通に使っているそうです。
日本にもその夢のトイレを置いた宿もあるそうです!
その夢のトイレの名前は…
コンポストトイレ(バイオトイレ)!
今回の記事を読めば、あなたが不安に思うトイレ問題が解決してしまうかもしれません。
何故なら、この記事ではコンポストトイレに必要な3つのポイントと、自作するのに必要な6つの構造を全部解説いたします!
この記事を読めば、オリジナルのコンポストトイレが出来るようになっちゃうかもしれません!
ぜひご覧ください!
目 次
自作コンポストトイレの素晴らしさ!
そもそもコンポストトイレ(バイオトイレ)ってご存知ですか?
一言でいうと『バクテリアの力でウンチを分解するトイレ』って感じです!
バクテリアの力なので、水も電気も一切いりません!
臭いもほとんどでず、普通に個人宅に設置される場合もあります!
特徴をまとめるとこんな感じです!
- 水、電気を全く必要としない!
- 6か月程度、補充なしで使える!
- 匂いが少ない!
- 維持が超低コスト!
- ゴミ(汚物)も出ない!
まさに、災害時に家庭で使うのにぴったりだと思いませんか?
ただ、残念なことに、市場に出回っているコンポストトイレの相場は、
非常に高い!
安くとも20万円くらいはします。
しかし、それも当然です。
災害用の防災グッズではなく、長期間使える、しっかりとした家具として販売しておられるのですから、決して災害用の備蓄品ではありません!
ですが、こんなにすごいものなんだから、簡易の『コンポストトイレ(バイオトイレ)』を、災害時に誰でも作れるようにしたい!
という思いで、コンポストトイレについて解説をしていこうと思います!
ぜひご覧ください!
バクテリアを元気にする3つのポイント
バクテリアがどれだけ沢山、元気に活動できるかで、排せつ物等の一日に処理できる量は異なります!
バクテリアも一種の生き物です!
どのようにすれば、バクテリア達が元気に活動できるか、大切なポイントを3つお伝えします!
大事なのは次の3つです!
- 基材を入れる
- 酸素、温度
- 大便、小便の分離
簡単に解説いたします!
1.基材を入れる
基材というのは、簡単に言うとバクテリア達の家のようなものです!
家が無ければ、バクテリアも生存できませんから、処理する量は基材の量と比例します!
引っ越しでよく使う段ボール(120サイズ、47ℓ)でコンポストを行う場合、25ℓくらいの基材を入れれば、だいたい一日に700gほど分解できるそうです。
これなら、一日にするウンチの平均的な量は200g程度なので、3~4人が毎日排泄しても、分解しきれる計算になりますね!
2.酸素、温度
バクテリアも、我々と同じように 、酸素と温度が無いと活動できません!
分解してくれるバクテリアは、好気性菌といって、酸素が必要な菌たちです。
水を流さなくていい代わりに、トイレを使う前と使った後に、攪拌して空気を含ませる必要があります。
また、10℃以下になると、菌たちの活動が落ち、分解は進みません。
市販品ではヒーターを付けて解決する場合が多いです。
ですが、自作の場合は、日のあたるところにおいてやるなどの工夫が必要です。
分解によっても熱は発生するので、温度が低いときは廃油を50㏄ほど混ぜてあげたりすると、分解で温度が上がって、 より分解しやすくなるそうです。
バクテリア達が元気に処理できるように、攪拌と温度を保つ工夫をしてやりましょう!
3.大小便の分離
水分が多い状態では、バクテリア達はうまく分解することができません。
我々で考えても、水中ではご飯を食べられませんよね?
空気もないし、薄まってしまって、うまく分解できなくなってしまいます。
そういった理由から、コンポストトイレで、うまくバクテリア達に働いてもらうには、
小便をできるだけ混入しないようにしてやる必要があります!
このように!
- 基材を入れる
- 酸素、温度
- 大便、小便の分離
以上の3点を、気を付けてやれば、
コンポストトイレは、6か月程度、水も基材の補充もなしで使える、スーパートイレになるのです!
コンポストトイレの要点6つ
コンポストトイレに必要なものが、6つあります!
- 発酵容器(コンポスト)
- 基材
- 大小分離装置
- 小便用タンク
- 攪拌装置
- 便座
この4つさえ押さえておけば、
皆さんの創意工夫で、オリジナルのコンポストトイレを作ることもできると思うので、ぜひ知っておいていただければと思います!
1.発酵容器(コンポスト)
発酵容器は、文字通り発酵で大便を分解するための容器です!
必要なのは、
- 処理に十分な大きさがあること
- 絶対に漏れないこと
- 通気性を保てること
の3つの要素かなと思います!
まず、1日に処理したい量に応じた分量の基材を、十分入れられる容量が必要です。
さらに、絶対に漏れない容器でなければいけません。
通気性に関しては、どうしても『臭いものにフタ』をしたくなりますが、密閉してしまうと十分に分解することができません。
虫が入らないようにするのはいいですが、空気は入るようにしておきましょう!
2.基材
基材は、バクテリア達の家といったように絶対に必要です。
ピートモス:もみ殻燻炭=2:3 とか
腐葉土 を入れて、発酵促進剤をちょっと加える とか
さまざま、意見はあるようです。
ベストな方法は、まだ実験できていないので、おすすめを言うことができませんが、
一番確実な方法は、
コンポスト用の菌床と発酵促進剤を使う方法かと思います。
6か月ほど交換なしなのと、両方でもせいぜい1500円程度で収まるので、確実性を求める方にはおすすめです!
3.大小分離機
ここが、かなり肝になると思います!
前章で述べましたが、水分が多く入ってしまうと、
処理能力は格段に落ちてしまいます!
臭気も強烈になってしまいます!
できるだけ、確実分離しなければいけないですが、
どうやって分ければいいか、どうやってタンクに誘導するか。
ここが工夫のしどころでしょう。
前回の記事で紹介したように、焼きそば等の容器を活用するというのも一つの手です。
4.小便用タンク
分離する以上、オシッコを貯めておく、容器も必要でしょう!
オシッコは下水等に流す必要があるので、できるだけ、
- ふたができる(保管できる)
- 運びやすい
というものがいいでしょう!
こちらも前回の記事で紹介したようにお酢やクエン酸でアンモニアを中和し、臭いを減らし、長期保存することもできます。
簡単に思いつくのは、ポリタンクとかでしょうか?
ホース等で誘導するというのも、ひとつの手です。
5.攪拌装置
処理してくれるバクテリア達は、好気性菌の一種なので、空気を与えないと処理能力は格段に落ちてしまいます。
水は流さなくてもいい分、攪拌が必要です。
できるだけ、
- こぼれない・汚れない
- しっかり混ざる
- 手軽
という方法がいいですよね!
これもいくつかの方法がありますが、オーソドックスなのはレバーを回して攪拌する機構を付けることです。
空気を含ませればいいのでやり方は工夫次第だと思います!
6.便座
無くても稼働はできますが、基本的には必要です!
中腰で気張るのはちょっと大変なので…(笑)
少なくとも、
- 腰掛けられる
- 大小分離機がつけられる
- コンポストが下に入れられる(大便がコンポストに入る)
- お尻が痛くない
という要素は満たしておく必要があるでしょう!
以上のように、
- 発酵容器(コンポスト)
- 基材
- 大小分離装置
- 小便用タンク
- 攪拌装置
- 便座
を押さえれば、災害時に役立つコンポストトイレも自分で作ることすらできると思います!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
・自作コンポストトイレの素晴らしさ!
- 水、電気を全く必要としない!
- 6か月程度、補充なしで使える!
- 匂いが少ない!
- 維持が超低コスト!
- ゴミ(汚物)も出ない!
・バクテリアを元気にする3つのポイント
- 基材を入れる
- 酸素、温度
- 大便、小便の分離
・コンポストトイレの要点6つ
- 発酵容器(コンポスト)
- 基材
- 大小分離装置
- 小便用タンク
- 攪拌装置
- 便座
をお伝えしてまいりました!
コンポストトイレに関して、詳しく知っていただけたのではないかと思います!
要点さえつかめば、オリジナルのコンポストトイレもできるんじゃないかな?って思いませんか?
是非とも災害時のトイレを考える、参考になればと思います!
誠にありがとうございました!