本日は、おすすめの発火具をランキング形式でご紹介いたします!
このランキングは『いかに誰でも、確実で、スムーズに着火ができるか?」ということを重視して選考しています。
生命を維持するのに重要な火を熾すのに、コツや労力、時間、状況が必要では生存に影響を及ぼしてしまうからです。
さらに、発火具は複数種類持つことがおすすめです!
なぜなら、それぞれの発火具・発火法には一長一短があり、例えば火口が湿気っていると使えない、とか、太陽が出てないと使えない、など状況によっては使えない可能性があるからです。
前回『摩擦法』『打撃法』『光学的方法』『圧縮法』『化学式』『電気式』といった発火法があるとお話いたしましたが、できれば複数種類の手段を持っておくといいでしょう。
というわけで、本日はおすすめの発火具をランキング形式でいくつかご紹介いたします!
ぜひご覧ください!
目 次
発火具ランキングトップ5
1位 ターボライター(電気式)
ターボライターという強風時に着火できる、青い炎が出るライターをお勧めいたします。
- 使いやすさ ☆☆☆☆☆
- 着火性 ☆☆☆☆☆
- 耐久性 ☆☆☆
- 携帯性 ☆☆☆☆
- コスパ ☆☆☆☆
特徴は、
- ボタンを押すだけで簡単、確実に着火可能
- 雨天時、風が強いときにも着火が可能
- 100均の使い捨てターボライターでも500回程度は着火が可能なコストパフォーマンス
弱点は、
- 細かいパーツがあり、破損した場合、修理は困難
- あまりにも寒い(-1℃以下)だとブタンガスが揮発できず、温めないと着かない
- 使い捨て、または燃料切れのリスク
といったところでしょうか。
また、ターボライター以外のライターに関しては、
- オイルライターは燃料の長期間の保存が困難。
- ガスライターはガスと空気混合するため風に弱い。(ターボライターは風に強い)
- フリント式点火機構は雨で点火がしにくくなる。
- 電子式点火機能は雨の影響が少ない。(ターボライターは電子式)
等の特徴があります。
上のような、カセットガスで補充できる、使い捨てないターボライターもあります。
2位 マッチ(化学式・摩擦法)
マッチは蝋等で防水処置を施したものか密閉容器で管理することをお勧めします。
- 使いやすさ ☆☆☆☆
- 着火性 ☆☆☆☆☆
- 耐久性 ☆☆☆
- 携帯性 ☆☆☆
- コスパ ☆☆☆
特徴は
- 発火具と火口が一体になっているようなもので、そのまま焚き付けに着火が可能
- ライターと違いどんな温度でも着火できる
- 比較的容易に着火可能
弱点は
- 失敗すると折れて使えなくなる
- 一度濡れると使えない(防水処置未実施の場合)
- マッチの本数が回数制限
といったところでしょうか?
弱点は水で頭薬がしけってしまうと着火が困難になることですが、蝋などでコーティングして防水処置が可能ですし、商品として防水加工済みのマッチも購入可能です。
また、ドイツWunderblitz社のone strikeという商品は焚き付けまで一体となった構造であり、非常に簡単に着火が行え、海外の軍でも導入された実績もあることからおすすめです。本来6本350円程度のはずです。
日本では少し取り扱いが少ないのが難点です。
3位 メタルマッチ(打撃法)
多くの火花を出すフェロセリウム製と、削った粉に着火するマグネシウム製がある。どちらも一長一短ですが、使用回数が多いフェロセリウムの方がおすすめ。
- 使いやすさ ☆☆☆
- 着火性 ☆☆
- 耐久性 ☆☆☆☆☆
- 携帯性 ☆☆☆☆☆
- コスパ ☆☆☆☆
特徴は
- 慣れれば短時間で着火が容易
- 丈夫でシンプルな形状なので破損等のトラブルが起きづらい
- ものによって値段は異なるが、非常に多くの回数使えコストパフォーマンスがいい
弱点は
- 慣れるまでは難易度が高い
- 雨天時は特に着火が難しい(熱で火口を乾かせないので)
- ちゃんとした火口を準備する必要がある(特にフェロセリウム)
といったところでしょうか?
ちなみに、1095高炭素鋼のナイフだとチャートのような硬い石とぶつけることでメタルマッチ同様、火花を散らせることができるそうなので、予備手段として覚えておいて損はないでしょう。
今度実験してみます。
うえはメジャーなLight my fire社の製品。¥3740で1200回着火できるそうなので、一回30銭程度で火が起せる。
ちなみにマグネシウム製は白く強い発光をするため、それで救助を呼んだ海外の軍人の例があるそうです。
4位 ファイヤーピストン(圧縮法)
火口を入れてピストンを一回押すだけで着火ができます。かなりマイナーな手法です。
- 使いやすさ ☆☆
- 着火性 ☆☆
- 耐久性 ☆☆
- 携帯性 ☆☆☆☆
- コスパ ☆☆
特徴は
- Oリングやグリスを補充できれば、壊れるまで無制限に着火できる。
- 慣れれば比較的短時間で着火が可能(1,2,3位よりはかかる)
- かっこいい
弱点は
- 力、瞬発性がないといつまでも着火ができない。
- Oリング、グリスが消耗し、力を加えるので壊れやすい。
- 自然界で作成、修理等は困難
火口としてチャークロスがよくつかわれるようです。
グリスに関してはワセリンティンダー(以降解説)でどうにかなると思います。
5位 レンズ・マグライト等のミラー(光学的方法)
レンズやマグライトのミラーで太陽光を集めて火おこしができます。
- 使いやすさ ☆
- 着火性 ☆
- 耐久性 ☆☆
- 携帯性 ☆☆☆
- コスパ ☆☆☆☆☆
特徴
- 太陽が出ているときは回数無制限で火を熾せる
- 比較的安価に購入可能
- 労力がほとんどかからない
弱点
- 太陽が出ていないときは役に立たない
- 材質によるが破損や傷で効果を失う
- 着火まで時間がかかる
また、マグライトや懐中電灯についているミラーは集光することができるので、予備手段として覚えておくとよいでしょう!
さらに、チャークロス等があれば着火ができる確率が高まるので用意するのがおススメです!
圏外
摩擦式火起こし(摩擦法)
回転式、摩擦式があり、弓切り式などの応用もある。自然環境のみで可能な手法だが、非常に難易度が高い。
- 使いやすさ ☆
- 着火性 ☆
- 耐久性 ☆
- 携帯性 ☆☆
- コスパ ☆
特徴
- 自然物のみで着火可能
- サバイバル感が出る
- 体力、精神力が鍛えられる
弱点
- 道具の選定(木の種類等)、道具の準備等、求められる知識、技術が多い
- 体力・水分、時間を奪われる
- 雨天時や風が強いとき等には着火が困難
正直、どうしても仕方がないとき以外は、しないほうがいいと思います。
失う時間、体力、水分を考えると、少しだけ死に近づきます。
電気式(電池と銀紙等)(電気式)
- 使いやすさ ☆☆
- 着火性 ☆☆
- 耐久性 ☆
- 携帯性 ☆
- コスパ ☆
特徴
- 電池とガムの包み紙が奇跡的にあったら、包み紙の枚数使える
- 一応火口は兼ねそう?
- 理科実験やパフォーマンスにはなる
弱点
- 信頼性、確実性が非常に低い
- 電池と銀紙は基本手元にないし、そんなに手に入らない
- 耐久性、携帯性も乏しい
すごくまじめな顔で解説している人もいますが、たぶんその話や本の内容は真に受けないほうがいいと思います。
おそらく、その人もマンガやアニメで聞いた話をしているだけなので。
災害時にライター一本無いのにガムの包み紙と乾電池だけが手に入る状況ではためしてみる価値はあるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
- 1位 ターボライター
- 2位 マッチ
- 3位 メタルマッチ
- 4位 ファイヤーポンプ
- 5位 レンズ・ミラー
- 圏外 摩擦法 / 電池と銀紙
という結果になりました!
ぜひ参考にして、いくつか発火具を備えてください!
次回は火口・焚き付けに関して解説をしたいと思います!