こんにちは!
災害時に個人にとって最も重要性が高まる施設をご存じですか?
それはトイレです!
羞恥心からタブー視されがちですが、トイレは重要な問題です。
我々は災害時のトイレを考え、備えるべきなのです!
本日は、災害時のトイレの重要性に関してお話したいと思います!
目 次
排泄は我慢できない
まず、排泄は、「下品」だと目を背けがちですが、食べることや寝ること同様に人間にとって重要な行動です。
そもそも、人間の三大欲求は、一般的に「食欲」「睡眠欲」「性欲」だと言われていますが、私はその説に反対です。
「食べること」や「寝ること」は生き死ににも関わってくるものであるために、その欲求は相当強いはずですが、「性欲」に関してはたとえそれが満たされなくても直接生死には関わるわけではありません。
生命維持の観点でいくなら「性欲」より、「排便」や「排尿」といった「排泄欲」の方がその強度や緊急性は高いでしょう。
食べたら出さなきゃいけないのは、自然の摂理ですし、
実際出さないと死にます。
まず、三大欲求は「食欲」「睡眠欲」「排泄欲」だと私は主張したいです。
災害時のトイレ問題
① 水問題
災害時に普段使っている水洗トイレは、超贅沢品になってしまいます。
まずは、普段私たちがどれだけトイレで水を消費しているかを見てみましょう。
災害時に一日に必要な水が最低2ℓですが、例えば復旧までかかるのが首都直下で予想されるように30日かかるとすると、備蓄は一人60ℓは最低必要ということになります。
対して、トイレだと考えるとどうでしょう?
東京都水道局のデータからだいたい一人が一日でトイレで消費している水の量は40ℓ程だそうです。
一回に5ℓとして8回ほどトイレに行っている計算です。
首都直下地震発災後の想定では、上下水道が復旧するまでの30日間かかります。
40ℓが30日間とすると、必要な水の量は1200ℓとなります。
② トイレットぺーパー問題
石油危機や新型コロナ問題で話題になるトイレットペーパー。
多くはパニックによる買い占めが原因です。
トイレットペーパー性のマスクをつける人を見かけたことはありませんので。
ですが、災害時は本当に入手困難になるかもしれません。
まずは、普段私たちがどれだけトイレでトイレットペーパーを消費しているかを見てみましょう。
日本トイレ協会の発表によると、日本の男女別の1日量の平均だと女性は12.5m・男性は3.5mとされてます。
やはり小便でもトイレットペーパーを使用する女性の方がたくさんの紙を使用していると考えられます。
1日の男女平均使用量では8mほどなので、1人の人間が約7.5日間で1ロール(60m)程度の量を使用している計算になります。
4人家族1か月分だと、16ロール程度でしょうか?
相当な量ですよね?
③ 下水問題
下水に関しても非常に深刻です。
震災の場合、排水管や下水道が破損する可能性が非常に高いです。
下水は浄水と同じく、 首都直下地震発災後の想定では、上下水道が復旧するまでの30日間かかります。
排水管や下水道が破損している場合においては、トイレに水を流してはいけません。
破損が考えられる原因としては、以下が挙げられます。
- 道路内の下水道の破損
- 液状化によるマンホールの浮き上がり
- マンションや敷地内の排水管の破損・つまり
見た目で破損しているか分からない場合でも、流すときに流れ方がいつもと違う場合や自治体から「流さないように」と広報があった際には、トイレに水を流さないようにしましょう。
流せないのに無理やり流してしまうと、マンションの敷地内や道路で汚水が溢れてしまう可能性や、
パイプ詰まりによって復旧に時間がかかること、修理費用が高くなることも想定されます。
一度トイレを使ったが最後、流すこともできないのです!
災害時、水洗トイレは使えない!
災害時にも排泄はどうしても我慢ができません。
しかし、
- 水
- トイレットペーパー
- 下水
の3つによって災害時に今までの水洗トイレは使えなくなってしまうのです。
そのため、
水を使わない別のトイレを考え、備えるべき!
なのです。
次回は水を使わないトイレに関して解説をいたします!