こんにちは!小野智行です!
前回まで3の法則や命の5要素の話をしてお話しました!
命を守るうえで優先順位があることはお分かりいただけたでしょうか?
しかしながら、食事や睡眠、火の話をしたときに少しお話をしていましたが、精神的エネルギーというのは非常に重要です!
食事や睡眠、火の明るさによる精神への影響は生存自活の成功への影響が無視できないのです!
本日は前回予告いたしましたように、
精神の重要性をお話させていただきます。
究極の装備とはいったい何なのでしょうか?
少々大袈裟ですが恐怖とパニックは人を殺します。
パニックに関してオスマン帝国からのアラブ独立闘争を描いた映画「アラビアのロレンス」のモデル、T・E・ロレンスはこのような言葉を書き残しています。
「恐怖とパニック…これが脳を攻撃し、最も勇敢だった男を1,2時間のうちに舌も回らず“たわ言”を話す狂人に変えてしまった。そして、太陽と熱砂が彼を殺したのだ。」と。
パニックには様々な形態がありますが、代表的なものは『ウッズ・ショック』でしょう。
『ウッズショック』とは有能な人間さえも陥ってしまう、自然の中での錯乱状態を指す言葉です。
症状は理性的な人でさえ不合理な判断を取るようになり、方向感覚を失ってしまいます。
ロレンスが書き示したパニックの形態もウッズ・ショックだと考えられています。
パニックにはウッズショック以外にも様々な形態がありますが、多くの場合発症している人が自覚することがないという特徴があります。
実はそれを裏付けるような驚くべき事実があります!
森で迷うなどの絶望的な状況において、最も生存率が高い年齢層は6歳以下だということが知られているのです!
屈強な肉体を持つ成人でも、多くの知識と経験を有する高齢者でもないのです。
その理由は明確ではありませんが、子供は迷ったことを素直に受け止め、素直な行動をとる、すなわちパニックになりにくいからだろう、と科学者たちは考えています。
彼らは暖を取ることや食料、水を得るという緊急時の基本的な欲を満たそうと、思い立ったらすぐに最優先で果たそうとします。
自分の力を過信して無謀なことや余計に体力を消耗する方法は選びません。
パニックにならず素直に行動する!
というのは生き残るために非常に重要なのです!
では、最後に非常に重要な原則をお伝えします!
それは生き延びるのは楽天的であること!です
不思議なことにどんな状況でも生き延びた人たちの大半は、ある意味楽観的で前向きだったという共通点があるのです。
彼らは絶望的な状況でも目の前にある出来事に着目し、時には窮地に陥った自分を笑ったりもしている。
状況をゲームになぞらえて、制限時間と小さなゴールを設定し、挑戦し続けることで奇跡の生還を果たした事例もあるのです。
そういったマインドセットが生還につながったのではないでしょうか?
サバイバルの専門家ローレンス・ゴンザレス氏は生死を分ける究極の装備は『ハート』だと述べています。
生存自活の分野において生存への意思やモチベーションといった気力の面が非常に重要だといわれています。
いくら入念な準備ができていたとしても恐怖や、パニックやあきらめてしまった瞬間、助かる見込みはほとんどなくなると思ったほうがいいでしょう。
本日お伝えしたいことはひとつです!
大丈夫!生き残る道は必ずあります!
まずはこのことを信じてください
私はこれからも様々な生き残る手段をお伝えしていきます!
しかし、いくら準備をして、鍛えたところで、あなたがあきらめたとき、すべての知識や努力は完全に無駄になるでしょう。
米陸軍の生存自活教範のなかでも生き延びるためには「生存・生還の意思」が不可欠な要素としています。
そういった意味で生存自活における究極の装備こそが『ハート』なのです!
生存・生還の意思が非常に重要であるということをお分かりいただけたでしょうか!
さらにパニックの恐ろしさがお分かりいただけたと思います!
しかし、ご安心ください!
もちろん、サバイバルや軍事の分野ではそういったパニックに打ち勝ち、自分をコントロールし冷静に対処する方法もしっかりと研究されております!
次回は、緊急時に真っ先にするべきとされている“S・T・O・P”の話をさせていただきます!
読んでいただきましてありがとうございました!