生存自活、しませんかー元幹部自衛官が、命を守り、生き残る術をお教えします!

災害、飢饉、石油危機、戦争など。いざという時に自らの生命財産や大事な人を守る為の情報を、元陸自幹部スナイパーが分かりやすく解説いたします!

生存行動

災害時に備える、トイレ対策8つのポイント

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こんにちは!智行です!

皆さん!

「災害時のトイレ、どうすればいいんだろう?」って悩んでいませんか?

大規模な災害を体験した人なら、被災時の最大の問題といえば、トイレと答えるのではないでしょうか?

震災でも風水害でも、水洗トイレは使えなくなる可能性大です。

停電でも、ポンプが動かず、断水することも考えられます。

人が生きるために食べ物を摂取する以上、排泄するのは生きるために必要なことです!

トイレに行けないことで、水分を取らなくなり、脱水症状から血栓症を起こし、心筋梗塞、脳梗塞、エコノミークラス症候群等によって、最悪、死亡する例もあるのです。

臭いものにはフタをするように、見て見ぬ振りできぬ問題なのです!

この記事を読めば、災害時のトイレ対策で、今とそのときに行うべき行動がきっと見えてくることでしょう!

是非読んでいただければと思います!

水は流せない!仮設トイレもすぐ来ない!

散らばった森の部屋の中の白いバスタブ

災害で断水した際、水は流せません!

まず、地震などでは、途中で下水道管が破裂している可能性があります。

その場合、マンションなら下の階や、道路や敷地内のパイプ破損個所で汚水があふれ出してしまう可能性があります。

トイレを流すのには、だいたい5ℓほどの水を必要とします。

断水復旧が長期にわたるなら、その水は命の水にもなりえるのですから、決して湯水のように使うわけにはいきません。

仮設トイレはすぐには行き渡りません!

災害が起こると設置されるイメージのある仮設トイレ。

ですが、設置されるまでに意外と時間がかかるんです。

下のグラフをご覧ください。

図:仮設トイレが行き渡るのに要した日数(調査:名古屋大学エコトピア科学研究所、協力:日本トイレ研究所)

名古屋大学が調べたデータでは、約半数の地域で、仮設トイレが行き渡るのに8日以上要することが分かっています!

8日以上トイレを我慢なんてできないですよね?

ではどうするか?

自分で水を使わないトイレを事前に準備するしかないのです!

災害時のトイレ対策8つのポイント

災害時のトイレ対策に関するポイントを8つご紹介いたします!

災害時のトイレ対策を考えるうえでの要点ともいえるポイントです!

是非ともこのポイントをもとに、トイレ対策を考えていただければと思います!

1.自宅のトイレを有効活用

水が出ない、排水できないときでも、トイレの部屋と便器は活用できます。

自宅のトイレが使えないからといって、屋外で用を足すのは非常に危険です!

災害によって瓦礫が落ちていたり、荒天だったり、明かりが無かったり…

そんな時だからこそ、できるだけ使い慣れたトイレを活用することを心掛けましょう!

とはいえ、流すことができないトイレにむりやり排せつ物を、ため続けるわけにはいきません。

携帯トイレ等を使って衛生的に使えるようにしましょう。

2.災害時のトイレの活用方を知る!

災害時のトイレの活用法にはいくつかありますが、携帯トイレを使うのが一般的です。

この時、注意しておきたいポイントは、ポリ袋を先に一枚セットしておくこと!

携帯トイレをいきなり便器に取り付けると、便器の底に溜まっている水が付いてしまい、交換時にポタポタ垂れてしまいます。

嫌ですよね?

画像1
NPO法人日本トイレ研究所  より

その為、上の図のように、

まずは便器そのものにポリ袋を被せ、便座を下ろしてから携帯トイレを取り付けるようにすれば、衛生的にトイレが使えます!

また、携帯トイレが無い場合は、ポリ袋で代用してもいいです。

その際は、凝固剤の代わりに細かくちぎった新聞紙や、猫のトイレの砂などで代用すると、さらに衛生的にトイレを使うことができます!

節約したいのであれば、猫のトイレの砂は結構おすすめです!

事前に、災害時のトイレの活用手段を備えておきましょう!

3.トイレがダメなら別の場所をトイレに!

トイレが使えない場合も多々あります!

例えば、花瓶やトイレ上のストックが崩落してトイレが破損していたり、ドアが歪んで入れなかったり…

そんな時は他の場所でトイレができるように準備をしましょう。

おすすめなのは、浴室です!

そして、カーテン等で囲える状態ならベランダもいいでしょう!

どうしても排泄には、臭いや羞恥心が伴います。

ある程度、衛生的に活用するためには、換気ができ、床を水で洗い流せる浴室かベランダで行うのがよいでしょう!

トイレが使えない場合は、別の場所をトイレにできるように考えておきましょう!

4.必要ならトイレを自作する!

トイレは便座(椅子)排せつ物を受け止める容器の二つを用意すればいいでしょう!

トイレの自作し方をシンプルに言うと、イスの座面をくり抜いたり外したりし、便座部分を取り付けます。

便座部分はイスのフレームにタオルを巻いて痛くならないようにしたり、トイレの便座を取り外し、そのままつけると快適に座ることができます。

そうしてイスを加工した便座の下に、排せつ物を受け止める容器を設置します。

容器は、例えば段ボールやバケツ、ごみ箱等にポリ袋をかぶせて作るとよいでしょう。

もし可能なら、排泄時は尿と便は分けるよう努力をすると、匂いはかなり軽減できます。

目隠しも必要に応じて作成しましょう!

自作する方法と、道具をあらかじめ準備しておくことが大切です!

5.簡易トイレとトイレットペーパーを備蓄

簡易トイレの道具の必要数を大雑把に計算すると、

例えば4人家族で、仮設トイレが80%行き渡る想定の14日分を揃えるとすれば…

4人×5回×14日=280回分必要ということになります。

日本トイレ協会の発表によると、日本の男女別の1日量の平均だと女性は12.5m・男性は3.5mとされてます。

1日の男女平均使用量では8mほどなので、1人の人間が約7.5日間で1ロール(60m)程度の使用している計算になります

4人家族14日分だと、トイレットペーパーは8ロール程度必要になります

6.使用済みの携帯トイレ、汚物は保管

使った後の携帯トイレ、汚物の処分方法は自治体ごとに確認が必要です。

しかし、多くの場合は可燃ごみになるはずです。

使用後の携帯トイレや汚物は、臭いが出ないように蓋付きのバケツやボックスに保管しておくようにしましょう。

当然ですが、ごみ収集の情報を確認してから、出すようにしましょう。

そして、可燃ごみとして出す場合は、必ずし尿、汚物であるということがわかるようにして出しましょう。

収集作業員の方が、誤って浴びたりこぼしてしまう可能性がありますので!

7.トイレに行ったら手を洗う

特に災害時は、トイレ後と食事前の手洗いや消毒は必ずしましょう。

災害時は、病気や下痢になったとしても、医療体制がパンクしている状況も多く、脱水から死につながる可能性もあります。

水があれば石鹸で手洗い後にペーパータオル等で拭くのがよいですが、水がないときは、ウェットティッシュ等で拭いたりアルコールで除菌しましょう!

抵抗力も落ちやすいだけでなく、災害によって、普段以上に土壌菌が飛散している可能性もあります。

手洗いは必ず行うようにしましょう!

8.安心できるトイレ環境づくり

後はできるだけ、安心で安全なトイレの環境を整えましょう。

  • 明かりを付ける。
  • 揺れ等で落下物がないようにする。
  • 空気がこもらないように、換気を心掛ける。
  • できるだけ、様式トイレに近い形を作る。
  • 感染症が疑われる場合、別にトイレを作り、トイレをわける。
  • 必要に応じて男女は分け、目や声の届く範囲に設置する。

などなどに心がけるとよいでしょう。

結 論

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災害時のトイレ対策8つのポイント!

1.自宅のトイレを有効活用

2.災害時のトイレの活用方を知る!

3.トイレがダメなら別の場所をトイレに!

4.必要ならトイレを自作する!

5.簡易トイレとトイレットペーパーを備蓄!

6.使用済みの携帯トイレ、汚物は保管

7.トイレに行ったら手を洗う

8.安心できるトイレ環境づくり

これらをしっかりと抑えて、災害時のトイレ対策を考えていただければと思います!

誠にありがとうございました!

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